シンプソニクティス属はブラジル原産の卵生メダカで、生まれてから一年以内に産卵し、
その生命を終える儚い魚です。他のアフリカ系卵生メダカと比べると少し落ち着いた体色で
あることが多いシンプソニクティスの仲間達ですが、本種は体側と各ヒレに散りばめられた
青いパールスポットと赤味を帯びた体色が美しく、体側には雄雌ともに2~4本のスポット模様
が見られます。これと良く似た種にマグニフィカスが存在し、本属の中でもトップクラスの
美しさを誇りますが、本種は赤みの部分でそれを凌駕する発色を魅せてくれます。
(文・写真/齊藤)